ESULOG

30代会社員による雑記兼アウトプット修行

石井千湖『積ん読の本』人の本棚を覗き見るのは楽しい

人の本棚を見るのが好きだ、というのは読書好きにはあるあるだと思う。
そんなわけで思わずジャケ買いした本がある。各界の著名人の本棚はおろか、積読も覗かせてくれる一冊。

石井千湖『積ん読の本』

積ん読の本

積ん読の本

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▲ 見て、この表紙。みんな好きでしょ

ストレートなタイトルと、重厚感あふれる本の山にテンションがあがる。


開いて早々、いや、開かずしてか。圧巻の本棚。
この先一人で死んでいくだろうと思うとモノを増やさず身軽に生きていきたいのだけど、やっぱり本棚というのは魅力的だ。色とりどりの背表紙。見ただけでその重みが想像できるぎっしり感。
コンテナに本を詰めてベランダに置いている…なんてエピソードはさすがに笑えた。でも賢いかも。


角田光代さんの本棚の美しさといったらない。というかそもそも家がおしゃれすぎる。ブックカフェ?とでも言いたくなるような、階段沿い一面の本棚。
圧巻の蔵書数に対して積読はとても少ない、というのもまた驚き。積読は忘れないように積読コーナーへ、という本を溜めないシステマイズも素晴らしい。
私は片付けが下手なので「そういやこんな本買ってた」が多発する。クローゼットから記憶にない森博嗣が出てきたときは、我ながらウケたし、我ながら引いた。


作家山本貴光さんの、本購入後のルーティンも興味深い。

「本を買ったらまず奥付を確認して、著者名とタイトルと刊行年月日、購入場所などデータベースに登録します。次に目次と索引とまえがきとあとがきを読む。あとのページは一通りパラパラめくって、気になったところには線を引いたり、メモを書き込んだりする。そして該当するジャンルの棚に並べます。さらに精読したい本は、考えたことや調べたことを細かく書き込みながら何度も読んで、索引も作ります」

データベース上で蔵書を管理、直近での精読する/しないは買った直後にジャッジしておいて、収納場所は大まかなジャンルで分けておく。
自宅の蔵書をデータベースで管理する、という発想はなかった。システマチックすぎる、そうせざるを得ないほどの量を持っている人ならではの発想だ。実質図書館である。


私は本をKindleで買ったり紙の本を買ったりで管理できていないことがよくある。
一応Trelloにカードを切るようにはしているのだけど、買う前にTrelloを見る習慣もあまり身についていないので意味がない。おかげで『46番目の密室』が紙とKindleで重複していた。やってしまった…
Trello、PCとスマホで結構操作性変わるよね。やっぱりPCの方が扱いやすい。
最近はスマホアプリでも蔵書管理を目的としたものがあるし、そっちで使いやすいものを探してみるのもいいかな。


この本は「なぜわたしたちは本を積んでしまうのか」という疑問から生まれたそうだ。
写真ベースの気楽にぱらぱらめくれる本かな?と思いきや、積ん読・本というテーマを通して相手の思考や世界観を覗くような取材記録は読み応えがあり、読み物としても面白かった。
傍らに本を積んだ状態で言うのも説得力がないけれど、やっぱり本は面白い。